テーマ
ESG経営(現代に蘇る論語と算盤)
開催場所
配信場所:仙台
オンライン:東京、広島、仙台、青森
講師
渋澤 健
シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役/コモンズ投信株式会社取締役会長
複数の外資系金融機関およびヘッジファンドでマーケット業務に携わり、2001年にシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業し代表取締役に就任。07年にコモンズ株式会社(現コモンズ投信株式会社)を創業、08年に会長に就任。経済同友会幹事およびアフリカ開発支援戦略PT副委員長、UNDP(国連開発計画)SDG Impact Steering Group委員、東京大学総長室アドバイザー、成蹊大学客員教授、等。著書に「渋沢栄一100の訓言」、「SDGs投資」、「渋沢栄一の折れない心をつくる33の教え」、「超約版 論語と算盤」、他。
米倉 誠一郎
一橋大学名誉教授
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授
一橋大学社会学部および経済学部卒業。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。ハーバード大学Ph.D.(歴史学)。2008年より2012年まで同センター長。2012年よりプレトリア大学ビジネススクール(GIBS) 日本研究センター所長を兼務。2017年より一橋大学名誉教授・一橋大学イノベーション研究センター特任教授、法政大学大学院教授。
受講ポイント
激動・繁栄・破壊(停滞)を約30年周期で繰り返してきた日本は、2020年のオリンピックを契機に再び激動期に入る見込みだったでした。しかし突然襲来したコロナ禍にあって、悲観的になろうと思えばいくらでも悲観的になれる中、これからの30年を我々はどう考えていくのか。 今回は、以下をポイントに講義を進めます。
(1)ESG経営
ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みが企業評価へとつながる時代に必要な心構えとは。詳しく解説します!
(2)現代に蘇る「論語と算盤」
対局にあり包摂的に考えようとすると矛盾が生じそうな2つですが、その矛盾こそがクリエイティビティやイノベーションの温床となる!詳しく解説します。
(3)これからの30年を語る
約30年周期で激動・繁栄・破壊(停滞)を繰り返してきている日本が迎えるこれからの30年とは。
CR-SIS人気講義を仙台校(INTILAQ東北イノベーションセンター)よりお届けします!
受講生の感想
格差拡大や環境破壊等により、ネガティブに捉えられるようになった資本主義についても、名著の「論語と算段」で説かれているように、元来はヒトの道理と経済がともに満たされてこその仕組み。この両者が満たせるよう、軌道修正の必要性が世界で認識されているのが今。自分ができることから、行動をしていきたい。
特定の経営者1人がいかに大富豪になっても、そのために社会の多数が貧困に陥るようなことでは、その幸福は継続されず、正しい道理の冨でなければその富は完全に永続することはできない」ということでサステナビリティ(持続可能性)とインクルージョン(包摂性)が改めて重要だということを学んだ。
前回の西口先生のSDGs型の経済発展モデルの講義と重ね合わせて、経済の進展のみを追いかけ、社会的課題は税により公的機関がフォローするというモデルは「か」の考え方だったと思いました。経済発展を選び、そこで起きる不都合が社会的課題となり、経済活動の外で公的機関が解決するモデルであったことに対して、「と」の力による経済モデルが西口先生のSDGs経済発展モデルであり、社会的課題と経済活動が両立し、だからこそSDGsが新たな需要を生む原動力になるのだと改めてわかりました。
講義を通して分かったことは、今後必要不可欠なスキルとして「自分のインナーを表現する力」が求められているという事。今後訪れるであろう「機会平等な社会」「異業種が隔てなくなる社会(“と”のちから)」では、イノベーションは起こりやすい分、競合環境は激化する。そこに埋もれないような自己表現が必要。「見えない価値が重宝する社会」では、価値の見える化が必要。伝える力がSDGs社会で生き残るために重要な一つのスキルと理解した。