テーマ
新しい公共 〜家族の笑顔があふれる社会へ〜
開催場所
配信場所:東京
オンライン:東京、広島、仙台、青森
講師
駒崎 弘樹
認定NPO法人フローレンス代表理事
1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2005年日本初の「共済型・訪問型」病児保育を開始。07年「Newsweek」の“世界を変える100人の社会起業家”に選出。10年から待機児童問題解決のため「おうち保育園」開始。のちに小規模認可保育所として政策化。14年、日本初の障害児保育園ヘレンを開園。15年には障害児訪問保育アニーを開始。その他赤ちゃん縁組事業、こども宅食事業などを行う。内閣府「子ども・子育て会議」委員複数の公職を兼任。著書に『「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方』(英治出版)、『社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門 』(PHP新書)等。
一男一女の父であり、子どもの誕生時にはそれぞれ2か月の育児休暇を取得。
米倉 誠一郎
一橋大学名誉教授
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授
一橋大学社会学部および経済学部卒業。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。ハーバード大学Ph.D.(歴史学)。2008年より2012年まで同センター長。2012年よりプレトリア大学ビジネススクール(GIBS) 日本研究センター所長を兼務。2017年より一橋大学名誉教授・一橋大学イノベーション研究センター特任教授、法政大学大学院教授。
受講ポイント
各校事前プレゼンを経ていよいよ本番!「フローレンスサポーターを増やすには?」をテーマに各校代表チームが最終プレゼンテーションを行います。 今回のポイントは以下です。
(1)「フローレンスサポーター」とは?
資金援助することなのか?ボランティアスタッフのことなのか?どんな理由で定義し、課題解決(提案)に至ったのか。前回の講評をもとに磨き抜かれた、代表チームの発表内容に期待です。
(2) 経済的・時間的負担をかけない提言
事前プレゼン後、学長が受講生に伝えた「経済的・時間的負担をかけない提言」の真意とは。詳しく解説します。
(3)ご本人からの振り返り
認定NPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹氏ご本人からの振り返りがもらえる!そして、フローレンスの現状についてもお話いただきます。
短期間でディスカッションを重ねてきた受講生たち。 果たして自分たちのプレゼンが「社会的課題をイノベーションの力で解決する」一助となるのか!
受講生の感想
いろいろ調べてフローレンスを知ったつもりでいましたが、実際に代表の話を聞けて、単なる事業型のNPOではなく、社会課題を解決する為に事業を新たに生み出していく、行政も民間も手を付けられていないニッチな課題にアプローチされている考え方を聞けて非常に勉強になりました。社会を変えるパーパスドリブンで動く組織の強さを学ぶことが出来ました。
チーム皆でプレゼンを完成させた事が1番の学びでした。そのおかげでフローレンスさんの存在、駒崎代表のイノベーションなどたくさん知ることが出来ました。また、日本の社会問題にも向き合い、自分達で真剣に調べるきっかけにもなりました。一人親問題など頭の中でわかっていても、詳しくわかっていなかったので、本当に勉強になりました。。
「パーパスドリブン」に関し、なぜ「NPO」なのか、という問いへの答えがここにあると思います。営利企業の側面である一般の事業会社においても、ESG・SDGsの観点に重きをおきつつあるなか、(実際昨今の新卒採用市場においては、「社会性」を重視する学生が拡大しています)利益目的のもっと手前、もしくはもっと先に、「パーパス=社会課題解決」があるべき時代にすでになっている、ということを改めて強く認識しました。
自分で困っている人を直接助けることに主眼を置くのではなく、助けたいと思う社会のうねりを作りだし、それを利用し助ける環境(現場)を作るまでがフローレンスのやりたいことだと分かった。社会課題をビジネスに変えていく手段の一つとして勉強になった。
「お金がないから寄付を下さいではなくて、最もイノベーティブなことができる効果的なソリューションプロバイダーである」という、かわいそうコミュニケ―ションではない姿勢がフローレンスの強みでもある。