テーマ

80億人の異彩がありのままに生きる社会の実現

開催場所

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講師

松田 文登

株式会社ヘラルボニー 代表取締役Co-CEO
ゼネコンにて被災地の再建に従事、その後、双子の松田崇弥と共にへラルボニーを設立。4歳上の兄・翔太が小学校時代に記していた謎の言葉「ヘラルボニー」を社名に、福祉領域のアップデートに挑む。岩手在住。双子の兄。

笑顔の米倉学長プロフィール写真

米倉 誠一郎

ソーシャル・イノベーション・スクール学長/一橋大学名誉教授/デジタルハリウッド大学大学院 特命教授
一橋大学社会学部・経済学部卒、一橋大学大学院社会学研究科修士。同博士過程中退のうえ1982年一橋大学商学部産業経営研究所助手、1990年ハーバード大学大学院博士(Ph.D.)。一橋大学商学部専任講師・助教授・教授を経て、1997年より2017年まで同大学イノベーション研究センター教授。2017年から2024年まで法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授。

参考資料

書籍

受講生の感想

Aさん

ただヘラルボニー所属のアーティストが暮らせるようにすることが目的ではなく、社会に根付く障害のイメージを変え、多くの障害者が普通に過ごせるための裾野を広げる、そこの目的からずれないように、ただ商品を売るだけでなくチャレンジングな意見広告にも挑んでいる、そのことに心を動かされた。また今でこそめちゃくちゃ成功例のように讃えられている圧倒的な企業だが、そんな会社でも初めは全然認められていなかったと言う事実にはすごく勇気を与えられた。株式会社として拘ってやってらっしゃるヘラルボニーでもやはり非営利の文脈も必要だと仰っていたことも印象に残った。

Bさん

福祉=支援というイメージが先行されがちな現代において、ヘラルボニー様の取り組みはその福祉領域を飛び越えて拡張させるものだと感じた。ある種、障がいを持たれている方の力に依存していると言う面では、逆にこのビジネスにおいては支援される側であるという逆起点の発想をすることで生まれることは多いのだろうと学んだ。

Cさん

「市場の拡張ではなく思想の拡張」というのが圧倒的に印象に残ったし、ものすごく共感できた。最近インパクトやソーシャルビジネスなどでビジネス界が社会課題に目を向けるようになっており、それ自体は個人的にもとても嬉しいことなのだが、その多くが表面上の課題解決や数値化しやすい分部分の解決ばかりにとどまっており、このまま行っても社会課題解決スピードは上がるかもしれないが、その課題の発生自体は変わらないように思う。そこで大事なのはまさにヘラルボニーが目指しているように、個人の価値観や思想にいかにアプローチできるか、だと思う。

授業の様子