テーマ

バリアバリュー 障害を価値に変える

開催場所

受講生専用ページにてご案内しています。

講師

垣内 俊哉

株式会社ミライロ 代表取締役社長

2009年 民野剛郎とValue Added Networkを創業
2010年 株式会社ミライロを設立
2012年 立命館大学経営学部経営学科 卒業
2013年 一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会 代表理事 就任
2015年 日本財団パラリンピックサポートセンター 顧問 就任
2016年 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 アドバイザー 就任
2019年 立命館大学総合心理学部 訪問教授 就任
     龍谷大学 客員教授 就任

米倉 誠一郎

一橋大学名誉教授
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授
一橋大学社会学部および経済学部卒業。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。ハーバード大学Ph.D.(歴史学)。2008年より2012年まで同センター長。2012年よりプレトリア大学ビジネススクール(GIBS) 日本研究センター所長を兼務。2017年より一橋大学名誉教授・一橋大学イノベーション研究センター特任教授、法政大学大学院教授。

参考資料

書籍

受講生の感想

今回の講義は心に響くものがあり、学ぶことが多い時間でした。まず、私自身「障害者」という単語自体にとても違和感を持っていたので、「障害は人ではなく、環境にある」という先生のお言葉に救われた気がします。
私は今までの人生で、様々な障害を抱える方と接する機会があり、勝手に「自分は理解がある方だ」と思い込んでいました。しかし、講義を通して「コロナ禍のマスク生活の中で、耳の不自由な方がコミュニケーションをとりづらくなっているのでは?」「デジタルのバリアフリーっていう視点が全くなかったな…」等、はっとさせられることが多かったです。すぐにユニバーサルマナー検定を受講しようと思います。貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

普段から「他人の気持ちを考え行動する」ということを心掛けているつもりだが、今回垣内氏のお話をお聞きし、自分がまだまだ障害者や社会における障害に対して無知な状態であると感じた。2024年の改正障害者差別解消法施行等は非常に重要なニュースであるにも関わらず、全く認識していなかったことは恥ずかしい限り。教育のブラッシュアップにより今の大人よりも子供の方が社会の障害に対して理解が深いかもしれないが、やはりそういった面でも大人が模範とならねばならないと思う。私生活だけではなく仕事においても自身の引き出しを増やせる様、まずはユニバーサルマナー検定を受験するなど、知識と理解を深めるための接点を増やしたい。

今向き合うべき3つのバリアというお話の中で、環境・意識・情報の3つのバリアがあり、その是正に取り組んでいかなければならないというお話を伺いました。特に情報のバリアの部分に、学校現場という環境が特に遅れていると感じました。数年前、コロナウイルス感染症対策のため、学校休校に伴い学校のICT 化が急速に進みました。生徒たちにオンライン授業を届けることが一般的になりました。その際、一体何割の授業が、障害に対応した形での授業を提供できていたか、またそうしようと努めたか、講義を聴きながら恥ずかしくなりました。障害の有無にかかわらず一つの教室で学ぶインクルーシブ教育の重要性が謳われて久しいですが、その際学校はどれほど種々の障害に対応できるか、自分の学校で考えるとあまり十分とは言えない現状があります。学校現場でも、バリアの是正に取り組める場面が多々あると思います。まずは教員の側である私たちから率先して「知ろうとする」ことが重要だと感じ、早速実践したいと思います。

授業の様子