テーマ

SDGsの本質とイノベーション:SDGsウォッシュからの脱却

開催場所

受講生専用ページにてご案内しています。

講師

西口 尚宏

一般社団法人Japan Innovation Network 代表理事

一般社団法人日本防災プラットフォーム 代表理事
パーソルホールディングス株式会社 社外取締役
国連開発計画(UNDP)イノベーション担当上級顧問
上智大学 特任教授
スウェーデン国立研究所(RISE)認定イノベーション・マネジメント・プロフェッショナル
上智大学経済学部卒、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院卒(MBA)。日本長期信用銀行、世界銀行グループ、マーサー社(ワールドワイドパートナー)、産業革新機構(執行役員)等を経て現職。2013年から数多くの大企業の経営者、ミドル、ジュニアと連携して、企業内からイノベーション興す取り組みを続けており、数多くの成功事例を創出。世界各国のスタートアップとの連携や、イノベーション・マネジメントシステムのISO化においては、日本を代表して原案作成を行うなど、世界各国との連携にも注力している。オープン・イノベーション活動としてSDGs(持続可能な開発目標)をイノベーションの機会として捉える「SHIP(SDGs Holistic Innovation Platform)」をUNDP(国連開発計画)と共同運営。ISO TC279 委員。
主な著書:『イノベーターになる:人と組織を「革新者」にする方法』(日本経済新聞出版社、2018年)

米倉 誠一郎

一橋大学名誉教授
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授
一橋大学社会学部および経済学部卒業。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。ハーバード大学Ph.D.(歴史学)。2008年より2012年まで同センター長。2012年よりプレトリア大学ビジネススクール(GIBS) 日本研究センター所長を兼務。2017年より一橋大学名誉教授・一橋大学イノベーション研究センター特任教授、法政大学大学院教授。

参考資料

書籍

イノベーターになる:人と組織を「革新者」にする方法』西口 尚宏、紺野 登共著(日本経済新聞出版社)
『構想力の方法論』紺野 登、野中郁次郎共著(日経BP)

ウェブサイト

Japan Innovation Network(JIN)

受講生の感想

Aさん

今までSDGsに関しては17のゴールしか見ておりませんでした。食品メーカーである自社ではどう取り組むべきかを考えてはいましたが、とりあえずHPに17のゴールのアイコンをちりばめ、最終、プラスチックから紙にしましたのようなキャッチ―なアピールができる開発をすることがゴールかなくらいの認識でした。今回の講座で、このような上っ面の取り組みでは評価されない状況がすでに目の前に来ていると実感し、169のターゲットを確認しました。食品廃棄の指標に非常に興味が湧き、自社製品と結び付け儲かる取り組みができないか、考えていこうと思います。

Bさん

動くと恥だが役に立つ。逆に言うと、恥をかいてこなかったのは、新しいことに挑戦をしてこなかったこと、動かなかったこと。最近、仕事で恥をかかずに無難にやり過ごしてきたのではないかと振り返るきっかけになった。動かずに評論家のようにあれこれ言って終わりにするのではなく、積極的に動くことを心がけていき、恥をかいたら、それは自分にとって役に立つ経験をしたと理解するようにしていきたい。

Cさん

私は、広報部に所属していることもありSDGsについては一定の理解をしていたつもりでしたが、西口代表理事の「社内コミュニケーション」のツールとなっているという言葉を聞きハッとしました。それは、17のゴールについては幅広い社員が認識しているものの、ターゲットや指標まで認識している社員は少数であると感じたからです。今後は、SDGsの中身についても周知徹底できるように行動しなければならないと思いました。 一方で、金融業という業種では何をすればいいのだろうという不安も沸き上がりました。SDGsに取り組むお客さまを積極的にサポートしていくことが一つの方法ではありますが、主体的に取り組む事業も行っていかなければ、本当の意味でのイノベーションにはならないと感じました。  今後、個人としては何を行っていくのか、企業に対してどのようなアクションを行っていくのかを考え、行動できるようにしていきたいと感じました。

授業の様子