チームメンバー
名古屋校:伊藤さん、西村さん、福村さん、タッチャーさん、ニコルさん / 東京校:越前さん、宮本さん(以上7名、トヨタコネクティッド株式会社所属)
概要
高齢者、子育て世代、会社員・学生、旅行者など移動目的が異なるすべての人が「いつでも、ちょうど良い」エコなモビリティを選んで利用できる「エシカルMaaS※プロジェクト」を立案・実行。また当初開発の予定はなかったものの、自動車での一人乗り移動が多いという調査結果とそのニーズにマッチする車体が日本になかったことから、エシカルMaaSのキーモビリティとして、エコでコンパクトでありながら移動力や積載力も兼ね備えた「屋根付き電動アシスト4輪自転車」の開発も行うこととなった。現在、2025年の社会実装・事業化に向けて、製品・サービスの改良や実証実験、イベント出展を重ねている。
※MaaSとは:Mobility as a Serviceの略。
「クルマを保有して使う」という従来の用法とは異なるかたちで移動需要を満たす手段。( https://toyotaconnected.co.jp/recruit/work/ より )
この課題が生まれた背景
「高齢者が“自ら移動できる自由”の確保」をテーマにした卒業課題発表から、①都市郊外や地方の移動手段の確保、②交通システムの改善、③事業の将来性を考慮し「地域モビリティの新展開」へと発展させたエシカルMaaSプロジェクトを立案。
進捗
プロジェクト実行にあたり、自社の強みであるビッグデータを活用した新たなモビリティサービスの構築や業務改善ソリューション、デジタルマーケティング等のシステム開発にとどまらず、自動車での一人乗り移動が多いという調査結果をもとに、日本のニーズにマッチする車体がまだ世にないことから、エコでコンパクトでありながら移動力や積載力も兼ね備えた「屋根付き電動アシスト4輪自転車」の開発も行う運びとなった。現在は試作3号機完成にむけて、現役のレーシングドライバーや部品製造メーカーも参画しながら、4輪である特性を最大限に活かした製品開発を行なっている。
利用者の声
2022年12月に愛知県蒲郡市民向けに実施された実証実験(まちなかモビリティプロジェクト)や、名古屋市経済局主催の未来につながる技術体験ができる「Hatch Technology Nagoya2023」への出展(2023年10月)を通じて、20代~40代のファミリー層や高齢者を中心に、電動アシストの利便性はそのままに四輪の安全性について高い評価を得ると同時に、顧客ニーズを深く知る機会となった。
特にファミリー層にとっては、二輪車に比べ子供が乗り降りする際の転倒の不安を解消できる点や、後席部分(チャイルドシート)を外して荷物を置くこともできる積載力の高さが評価された。
SISコメント
「受講を経て、社内で“ソーシャル・イノベーション”という共通言語を持つようになり、社会課題をビジネスの力で解決する意識をみんなで持てるようになった」とお答えいただいた今回の取材。誰かのための課題解決が実は社会全体を良くする!そしてビジネスとして持続していくための手段を、卒業後チーム全体で深く考え、着実にプロジェクトを進めていることを感じました。
「エシカルMaaSプロジェクト」によってあらゆる人々の生活がより豊かになり、移動できる楽しさや心地よさを感じる取り組みになると思っています!2025年のプロジェクトの実現を心から応援、そして楽しみにしています!