チームメンバー
弁護士・NY州弁護士(大阪校) 河浪さん、 常翔学園高校 教員(大阪校) 鳥居さん、十文字高校2年(東京校) 河合さん、龍谷大学2年(大阪校) 川井田さん 

概要
卒業課題発表を経て、2023年11月、常翔学園高等学校(大阪府大阪市) にて中高生の「交渉力」を育む探求授業を実施!今後は複数の学校で実施できる仕組みの構築、弁護士会との連携ほか、全国の教員への実施ノウハウのパッケージ化・書籍出版も予定している。

この課題が生まれた背景
ハーバード・ロースクール等で”交渉術”を学び、実務で実践し、これまで大学生や社会人を対象にした講座を実施してきた大阪校受講生 河浪さん(弁護士・NY州弁護士)を中心に、日本の教育システム(特に中学・高校)において、口頭でアウトプットする力を育む教育がなされていない課題を見つけ、中高生の「交渉力」を育む授業を実施することを企画立案した。

取り組み内容
・日本の教育システムへの導入を実現すべく、総合的な学習(探究)の時間に組み込むことを発案
・卒業課題発表後の2023年11月、鳥居さんが教員を務める常翔学園高等学校(大阪府大阪市) にて探求授業を実施
・「交渉力」を身近に感じてもらえるように「髪型に関する校則の見直し」など身近で関心のあるテーマを設定

実施結果とこれからの取り組みについて
生徒からは「交渉と聞くと難しいもののように思えるが、身近なものにも使えると気づいた」「相手の利害を考えて交渉するのは楽しかった」「人と内容を分けて話すことの重要性がわかった」「人にはソフトに、問題にはハードを意識しようと思った」等の回答を得た。また先生からは「いきいきと楽しく交渉している姿は初めて。生徒の成長を感じた」との感想をもらった。今後は複数の学校で実施できる仕組みづくりや弁護士会との連携、全国の教員への実施ノウハウのパッケージ化・書籍出版も予定している。

SISコメント
普段の生活ではなかなか出会わないであろう4名が集まったことで、【課題を持っていた人、当事者に一番近い人、実施するためのエッセンスを持った人】それぞれの立場や役割を活かしたグループワークになったと感じました。今後もこの取り組みが広がることで、中高生が答えのない課題や問題に議論を重ねる機会が増え、多様なバックグラウンドをもつ人たちと対話する機会や力になることを期待しています!

常翔学園高等学校 webサイトより実施概要について(別サイトに飛びます)