テーマ
日本を興す、世界を興す
開催場所
配信場所:東京
オンライン:東京、広島、仙台、青森
講師
斉藤 潤一
特定非営利活動法人まちづくりGIFT 代表理事
一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 代表理事
AGRIST株式会社 代表取締役
慶應義塾大学大学院非常勤講師
1979年大阪府生まれ。米国シリコンバレーのITベンチャー企業でサービス・製品開発の責任者として従事。帰国後、2011年の東日本大震災を機に「ソーシャルビジネスで地域課題を解決する」を使命に慶應義塾大学や全国各地の地方自治体と連携して起業家育成に取り組む。
これらの実績が評価され、2017年4月新富町役場が設立した地域商社「こゆ財団」の代表理事に就任。1粒1000円ライチの開発やふるさと納税で寄付金を累計35億円集める。結果、移住者や起業家が集まる街になり、2018年12月国の地方創生の優良事例に選定される。
メディア掲載:テレビ東京「ガイアの夜明け」、地域プロデューサーとしてNHK WORLD世界17か国で紹介「Targeting the Future of Farming Areas: Regional Producer Junichi Saito」、日経MJ(1面全面)、日本農業新聞ほか多数
合田 真
日本植物燃料株式会社取締役社長
長崎生まれ。高校卒業までを長崎で過ごした結果、原爆や戦争が怖くなる。大学に入学するも、探検部での活動以外に興味を持てず自主退学。その後、自分の手で作りだせるエネルギーに魅力を感じるようになり、2000年、日本植物燃料株式会社を設立、アジア・アフリカを主なフィールドとして事業を行う。モザンビークとセネガルに子会社を設立し、「地産地消型の再生可能エネルギー、食糧生産およびICTを活用した金融サービス」を行っている。京都大学法学部中退
米倉 誠一郎
一橋大学名誉教授
法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授
一橋大学社会学部および経済学部卒業。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。ハーバード大学Ph.D.(歴史学)。2008年より2012年まで同センター長。2012年よりプレトリア大学ビジネススクール(GIBS) 日本研究センター所長を兼務。2017年より一橋大学名誉教授・一橋大学イノベーション研究センター特任教授、法政大学大学院教授。
受講ポイント
<基礎編>を経てバージョンアップした受講生たちが、いよいよ<実例編>へ突入!
(1)地方創生
近年、数々のソーシャル/アントレプレナー関係の賞を受賞し、長く日本の地方創成に関わってきた齋藤氏より日本再生の具体的アクションポイントを解説します。
(2)再生エネルギーの開発、地場銀行の創設
アフリカで再生エネルギーの開発、地場銀行の創設などに関わってきた合田真氏より、世界再生の具体的アクションポイントを解説します。
(3)日本を興す、世界を興す
両氏の想像を絶するアクティブな活動から、「日本を興す、世界を興す」ためになにができるのか、そして我々が始められる一歩とは。真意に迫ります。
事前に両氏の所属団体や地域について目を通しておくとより一層、講義の理解が深まります!
参考資料
書籍
20億人の未来銀行 ニッポンの起業家、電気のないアフリカの村で「電子マネー経済圏」を作る(日経BP )
ウェブサイト
https://www.ted.com/talks/jyunichi_saito_jan_2019
受講生の感想
ビジネスを作るにはデータをうまく活用する、競争優位性を出す、顧客の意見を聞き続けるということが大事であるという説明があり、納得と学びがありました。また、困っている人を助けるという考え方はネガティブで楽しくもうけるというポジティブな考えたでないと続かないというご意見にも学びがありました。また、信頼関係を得るためには結果を出すことが大事で、飲みニケーションでは信頼関係は生まれないというご意見も確かにそうだと気づきました。
合田氏のアフリカでの思いもつかないような大きな取り組みを初めて知り、またそれに至る背景や国連への根回しなど、貴重な話が聞けて学びが多かった。また斎藤氏のSmart農業の取り組みも、シリコンバレー仕込みのスタートアップ精神をもってそれを宮崎の新富町から変革に取り組まれておりよく理解ができた。また現場のペインを聞き続けること、ゴールを決めないとパスは回ってこないなど、心に刺さる名言をもらえた気がする。
ソーシャルビジネスを行う上で、先のデータを読むことが大切であると学びました。顧客のニーズは細分化されてきており、ニーズに付加価値を提供できるような、変化に対応できる人が生き残ると思いますので、常にどのようなニーズが生まれるかを考え、そこに対しクリエイティブなソリューションを提供し続けることが重要と理解しました。
・今回の合田さん、斎藤さんのお話をお聴きして、今までSISの講義を受けていて感じていた違和感が少し解消した。
特に「泥臭く」と言う言葉が心に残り、合田さんの「努力の見える化と課題のみえる化」、斎藤さんの「鍬を与えるのでなく、ローカライズしたテクノロジーを渡す」とのキーワードの意味が少し理解できた気がした。
リアルな会場で、講師の熱意を感じながら話が聞け、ZOOM参加より満足度が高かった。お二人とも私と同世代くらいで、熱意と行動力の違いに驚嘆したと同時に、大変刺激を受けた。世界を変えるという目標の前では、自分を変える、未知の環境に飛び込むということは、小さいなことであり、自分は何を躊躇しているのかと内省した。
「誰もやらないからこそ、やる」のマインドセットで取り組まれているお二方から、その場の価値の見出し方に学びを多くいただいた。「衰退気味の第一産業だからこそ、とれていないデータが山程ある」と仰った斎藤さんのお言葉や、中央銀行のみが権利をもっていないように見える金融について、デジタルを活用した新たなシステム構築に取り組まれている合田さんの取り組みからは、まだ見ぬソーシャル・ビジネスの多くの可能性を感じた。共通していることは、お二方とも、甚だご優秀ではあるものの、その事業領域に長年に渡り経験があるわけではないことは共通点としてあることに、気づいた。ある種、他の業界から越境的に取り組まれているからこそ、掛け合わせの理論で、イノベーティブな取り組みが生まれているのかもしれない、とも感じた。
日本を興す!世界を興す!テーマが壮大過ぎて、私が考えても居なかった事に取り組むという事、そして実際に取り組んでい居る方の講義を聞く事で本当に毎回刺激を受けております。いつも、会社へ持ち帰ってSDGSの話やソーシャルイノベーションについての話をするようになって、『社長が変わった…』と思われているようです。私も実際に社内で進めていける事ができ、もっと具現化できたたら良いと思います。