本校では、企業の協賛を受け、中学生、高校生、大学生、大学院生および40歳以下の教員を対象に、未来を創る人材の育成および社会課題解決を指導する人材育成を目的とした無償の奨学生制度を設けています。
今回は、奨学生制度にご支援くださっている三菱食品株式会社に、郁文館高等学校、郁文館グローバル高等学校の生徒5名と教頭先生、担当の先生が同行し、半年間の学びの成果を報告しました。

三菱食品本社の大会議室にてプレゼンテーションを行う郁文館高等学校の学生たち

報告会では、特に印象的だった講座として、グループワークを中心としたディスカッションが挙げられました。その理由として、革新的なアイデアや解決策を見つけ出すプロセスを経験し、ビジネスの可能性を大いに学んだことが述べられました。また、ある学生は、講義を通じて「音楽を用いたうつ病対策」に興味を持ち、新たな取り組みを始めたことを発表しました。そのほか、半年間の講義を通じて、自分の考えを明確に伝える力を養っただけでなく、社会人の仕事に対する姿勢や情熱を学び、働くことの大変さとその意義を深く理解したと話しました。

三菱食品株式会社 担当者よりメッセージ
奨学生の皆さんがしっかりと準備された素晴らしいプレゼンに大変感動し、ソーシャル・イノベーション・スクールで学ぶ機会を支援できていることを心から嬉しく思いました。若い方々の未来のために自分たちが何をしなければならないのか、経験や智慧とは何かを自問自答し、気が引き締まる思いです。また、皆様の「誰かのために何かしたい」という思いや、フードロス削減を通じた環境配慮への思いをお聞かせいただき、弊社として今後進めるべき施策の参考となりました。今回発表いただいた奨学生のみなさんのアクションプランが、さらに具体的な活動に繋がることを願っています。

米倉学長コメント
彼らの深い学びやその後の行動力には感動し、思わず涙ぐみました。私たちが本気で向き合えば、彼らも本気で応えてくれるということを、良い意味で『子どもは社会の鏡』であると実感しました。

おわりに
半年間の学びを経て、自身の興味関心、強みや弱み、将来の方向性について考えるきっかけを得た奨学生たちは、具体的な目標をもち、自主的な学びを深め続けていきます。また、講義に限らず、親身に話を聞いてくれた大人たちの存在は、学生たちにとってかけがえのない財産となりました。

SISではこれからも、奨学生たちの活動を応援してまいります。