CR-SISの概要

21世紀に入り、日本はかつての経済大国としての役割から、世界の持続的成長を担う必要と責任が明確になってきました。日本は経済・政治大国ましてや軍事大国としてではなく、これまで培ってきた技術力や国際協力ノウハウを駆使してSDGsを実践し、イノベーション立国という役回りで世界から尊敬を得るべきだと考えます。

CR-SIS(クリエイティブ・レスポンス –ソーシャル・イノベーション・スクール)はソーシャル・イノベーションを推進する人材育成を主な事業とします。SDGs達成の鍵は想像力と創造力に富んだ人材育成にかかっています。本スクールは、2020年に東京大手町・丸の内・有楽町(大丸有)からスタートし、現在は全国に拡大。ビジネスの知見に豊かなビジネスマンと社会的課題の知見に優れたNPO/NGO人材を一堂に集め、ソーシャル・イノベーションの開発と実践を実現することを目的に設立されました。

日本の経済背景とSDGsの重要性

戦後日本経済は、高度成長期からバブル期にかけて世界を圧巻するような成長を遂げてきました。
しかし1996年を境に世界有数の競争力は低下し、2019年では30位(同年IMD指標)と下降の一途なのです。
20年以上にわたる低成長時代は過去の成功体験に囚われて、同じことを繰り返してきた結果です。20年間成果が出ないということは、これまでと違った発想と行動をしなければ、何も変わらないということす。つまり日本には、今までとはまったく違った新しい目標と取り組みが必要だということなのです。

2015年9月の国連サミットは、世界的に持続可能な開発目標(SDGs)を2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として採択しました。SDGsは17の課題と169の具体的行動指針を示した国際目標であり、2030年までに持続可能な世界を実現することを謳いあげました。また、その実現には地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことも誓っているのです。いわば、月に人送り込むといった壮大なムーンショット的試みです。

日本政府もSDGs達成に積極的に取り組むことを宣言し、経団連もその憲章を改正して「世界の「国づくり」と「人づくり」に貢献していくことを目標に掲げました。それは単なる社会貢献活動にとどまらず、SDGsが創出する市場・雇用を取り込みつつ、SDGsを達成することによって日本および世界経済の持続的な成長につなげていくことが目指されているのです。

しかし、どれだけ多くの日本人がこのムーンショットに本気で立ち向かっているでしょうか。私たちは本気でこの実現を目指そうと思っています。とても実現可能には思えないような目標ですが、だからこそ私たちはそれを実現しようと誓ったのです。それがこの20年の停滞を打ち破る唯一の方法だと確信するからです。

設立理念

1.
「世界に日本があって良かった」
世界の持続的成長を担うナビゲータへ

2
「イノベーション立国・課題解決型国家」
世界から尊敬を

3
「ソーシャル・イノベーションの理解と普及」
社会的課題を解決

4
日本の企業人に蓄積された経営資源を多重利用をし、
多くの「2枚目の名刺」をつくる

創造的対応宣言

Creative Responseの由来はイノベーションの父シュムペーター博士が1947年に書いた論文に因んでいます。
シュムペータ博士は時代の変化に対してただ単に順応する対応と、「ええっ!」と思わせるような創造的な対応があるといいます。
その創造的対応こそイノベーションそのものなのです。

私たちは世界を襲うとてつもない変化に創造的に対応することを誓ってこの法人名を名付けました。
もちろん全ての変化に創造的に対応する力はありません。したがって、私たちはイノベーションの力でもって社会的課題を解決していく「ソーシャル・イノベーション」に特化することで世界に貢献しようと思っています。