卒業生に聞いてみた! CR-SIS ソーシャルイノベーションスクール

受講した感想や受講生同士の繋がり、卒業後の活動をお聞きする【受講生に聞いてみた!】vol.2は、[ソーシャル·イノベーション基本講座Powered by 日世]第1期生として受講した山森達也さん(株式会社Indigo Blue/イノライブ(一般社団法人社会創発塾))にインタビュー。”SDGs”がご自身のなかでキーワードになったタイミングで入学を決意し、2019年4月より静岡県三島でダブルワークをしている山森さんへ現在の活動と感想を伺いました。

CR-SIS ソーシャルイノベーションスクール 山森達也さん

Q1. ソーシャルイノベーションスクールに通おうと思ったきっかけを教えてください。
A1. きっかけは2つあります。1つ目は、SDGsが自分の中でキーワードになったタイミングで、”SDGsに貢献する参加者側”から”周りを巻き込む側”になりたいと思ったからです。2つ目は、前から知っていたけれど、学長の米倉誠一郎先生がどんな考えを持った方なのか、直接お話を聞きたいと思ったからです。 

Q2. 実際に学長と接し、感じたことはありますか? 
A2. そうですね、いい意味で変わらなかった印象です。大勢の前で話すときも、一対一で話すときも伝えたいことが一貫していると感じました。また、今まで一対一で話すことがなかった分、言葉から伝わる熱量を強く受け取ることができました。

CR-SIS ソーシャルイノベーションスクール 小沼大地さん講義風景
小沼大地さん(NPO法人クロスフィールズ共同創業者・代表理事)講義後、集合写真

Q3. 講義の中で一番印象に残ったものはなんでしたか?
A3. 西口尚宏さん(一般社団法人Japan Innovation Network代表理事)の講義です。体系的にお話いただき、SDGsとイノベーションの接続がとてもクリアになりました。また、自分たちがこれから何をしていくべきが未来が描けるようになりました

CR-SIS ソーシャルイノベーションスクール 西口尚宏さん講義風景
西口尚宏さん(一般社団法人Japan Innovation Network代表理事)講義の様子

Q4. お住まいは静岡県三島市とのことですが、オンライン·オフライン選択できる受講スタイルはいかがでしたか?
A4. コロナ前は平日ほぼ東京で仕事をしていたので、極力オフラインで参加しようと考えていました。また、私にとって三島から東京は、立川-東京ぐらいの距離感覚なのであまりオフラインへのハードルもありませんでした。一方でオンラインの良かった点は、沖縄や東北に住む受講生の卒業課題を聞けたことです。みなさんの地元の課題を意識した卒業課題を聞けたことがよかったです。

CR-SIS ソーシャルイノベーションスクール 山森達也さん 静岡県三島市での暮らし
静岡県三島での暮らし

Q5. 受講生同士の繋がりは卒業後も続いていますか? 
A5. 奨学生として参加していた加地くんと飲みに行ったりしましたね。きっかけは、卒業式の懇親会で会った時、話をまた聞きたいと言ってくれたことからでした。 他にも年代が近く波長があう方と今でも繋がっています。今日お話をして、また連絡とろうかなと思いました!

CR-SIS ソーシャルイノベーションスクール 山森達也さん

Q6. 卒業課題の取り組みについてお聞かせください。
A6. 私の卒業課題は、一人の時間をより豊かにするために、好きなこと・得意なことを交換しあう「時間交換システム」 についてでした。卒業後、三島市に相談し、市が取り組んでいた「共創のまちづくり」と時間通貨を組み合わせたアクションをおこしました。”共創をうみだす仕組みや要素”について、常葉大学(静岡市)の学生とともに様々な方にインタビューをし、今年4月にその成果物として冊子ができました。

「デザイン×ICT×共創」による地域課題解決プロジェクト 共創の実践者が生まれるしくみ パンフレット
三島市「デザイン×ICT×共創」による地域課題解決プロジェクト
「デザイン×ICT×共創」による地域課題解決プロジェクト 共創の実践者が生まれるしくみ パンフレット

Q7. 会社員の仕事以外に取り組んでいることはありますか?
A7. 現在、起業準備を進めています。ゲストハウス・シェアハウス・コワーキングスペースの運営会社を設立する予定です。起業しても、現職は続けます。

Q8. 起業構想は受講時からありましたか?
A8. いえ、ありませんでした。三島は東京と良い距離感で、この前も「本当に住みやすい街大賞2021in静岡」で一位に選ばれ”移住”がキーワードになっています。そこに対する市の受け皿は、”移住と同時に家を立てればお金をだします。”という不可能に近いハードルです。そこで、三島の地域や地域の人と関われる受け皿(関係人口)が必要と思い、いろんな縁があって自分で作る運びとなりました。

ー米倉学長はいつも「実現の日付をつけろ!」と言いますが、開業の日にちは決まっていますか?
 9月下旬です。物件ももう決まっています!

9月下旬の開業に向けて準備中

Q9. スクールを受講してご自身が変わった点はありますか?
A9. いろんな要素がありますが、リスクテイクについて考え、踏みださなければと思うようになりました。理由は、2030年までというSDGsのもつ時限性についてずっと考えていたからかもしれませんが、”自分自身でリスクをとって行動していく”ことが大事だと感じています。

ーそういった意味では、多様な講師陣の話を聞くことも刺激になりましたか?
 そうですね。小沼大地さん(NPO法人クロスフィールズ共同創業者・代表理事)の「留職」のお話や、人造蜘蛛の糸の量産に成功した菅原潤一さん(Spiber株式会社取締役兼執行役)の話も印象に残りました。

CR-SIS ソーシャルイノベーションスクール Spiber株式会社 菅原潤一さん講義風景
菅原潤一さん(Spiber株式会社取締役兼執行役)講義の様子

Q10. 今後、どんなことをやっていきたいですか?マイミッションはありますか? 
A10. 『自分と社会の両立』がマイビジョンであり、ミッションです。志望動機にも書きましたが、SISに入ったきっかけは、高校生の教育サポートをこれまでやってきたが、マネタイズができていないことへヒントを得るためでした。最終的に社会に対するアウトプットは、自分がいいと思う方向にいけばいいし、「こんな世界になれば良いな」と思うものに対して行動すること、そして、そのプロセスの中で”自分も持続可能であること”が大事だと思っています。


Q11. 最後に、 これから受講を考えている方へメッセージをお願いします !
A11. 自分が期待したインプットも想像していなかったインプットもあり、さまざまな角度から学べます。なにが学べるんだろうというワクワク感をもって参加すると一層楽しい機会になります!

CR-SIS ソーシャルイノベーションスクール 山森達也さん

【事務局コメント】
すでに9月の開業に向けて着々と準備を進めている山森さん。ご自身が入学当初持っていた課題に対して真摯に向き合い、前向きに講義に参加してくださったからこそ、『自分と社会の両立』に対して開業という新たなゴールが生まれたように思います。SISには山森さんほか静岡県在住の卒業生もいます!ぜひビジネスがスタートしたら、SIS受講生みんなで遊びにいきましょう!進捗も楽しみにしています。山森さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!